議会報告

  • 令和5年9月定例会 一般質問(堀川 裕子議員)要旨(令和5年9月29日)
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    1 ヘルプマークについて

    ・ヘルプマークの材質を変更した理由及びその改善について問う。
    (吉田福祉部長答弁) ヘルプマークにつきましては、お示しのとおり、平成29年度から一般財団法人大阪府地域福祉推進財団との協働事業として、配布を開始したものでございます。
    近年、ヘルプマークの認知度向上に伴いまして、需要が高まっておりまして、従来の素材のままでは希望される全ての方に配布させていただくことが難しいという課題が生じてきておりました。この課題に対応させていただくために、令和5年度から、素材を変更することで作成数の増加を図ったところでございます。
    今後も府民の皆様からの意見等を踏まえさせていただきながら、ヘルプマークの改善に努めてまいりますとともに、より多くの府民の皆さんにヘルプマークの趣旨をご理解いただくために普及・啓発に取り組んでまいります。


    2.小児がん治療により免疫が低下又は消失した方へのワクチン再接種費用助成について

    ・小児がん治療により免疫が低下又は消失した方へのワクチン再接種費用の助成対象の拡大について問う。
    (西野健康医療部長答弁) 現在、我が国におきましては、小児を対象に感染症の発生・まん延防止を目的に、感染症に対する免疫を獲得するため、麻しんや風しん等のワクチン接種が無償の定期接種となっています。
    議員お示しのとおり、府では治療の影響により免疫が消失しやすい造血細胞移植を対象に自己負担となる再接種費用を助成しているところであります。
    抗がん剤治療等につきましても過去に定期接種で獲得した免疫が低下する研究結果が報告されていることから、造血細胞移植と同様、感染症から小児を守るため、府として、市町村へのヒアリング結果を踏まえ、助成対象の拡大について、検討を行ってまいります。


    3.府立高校における重度障がい児、医療的ケア児の受入れ状況と課題について

    ①医療的ケアを必要とする生徒を支援する人材の確保に係る教育庁の取組みについて問う。
    (教育長答弁) 支援人材の確保など医療的ケアが必要な生徒を受けるための教育環境の整備に向けては、本人・保護者同意のもとで、志願先となる高校と中学校との間で修学上必要な配慮事項を共有することにより、障がいの状況や教育ニーズ等の速やかな把握に努めるよう指示をいたしております。
    そのうえで、支援人材としての活躍を希望する方々が登録する学校支援人材バンクの充実に向けて、ホームページ等を用いた広報活動、大学や関係団体等を通じた情報発信、看護師等が集まる求職相談会等への参加など、様々な機会を捉えて、周知を行っております。
    今後も、医療的ケアを必要とする生徒の学校生活を支える支援人材の確保に向けた取組みをより一層、推進してまいります。


    ②「インクルーシブ教育」の更なる充実に向けた知事の所見を問う。
    (吉村知事答弁) 府立高校におきましては、医療的ケアが必要な生徒に対する介護タクシーの利用等に要する費用の負担、それから知的障がいのある生徒が高校で学ぶための取組みである「知的障がい生徒自立支援コース」や「共生推進教室」の設置、そして多様な生徒が安心して学ぶことができるステップスクールの新設など、障がいの有無に関わらず、ともに学ぶインクルーシブ教育を推進してきたところであります。
    第2次大阪府教育振興基本計画にも示していますとおり、今後も学校種を問わず、障がいのある子どもたちの受け入れ体制や教育環境の充実に向けた整備を進めていきます。


    4.大阪公立大学「大阪国際感染症研究センター」での研究について

    ・大阪公立大学の大阪国際感染症研究センターでの今後の研究活動への取組みについて問う。
    (江島府民文化部長答弁) 2025年大阪・関西万博を控える中、大阪の都市としての感染症への対応力を高めることは必要であり、大阪公立大学といたしましても感染症に強い都市づくりに貢献することが重要と認識しております。
    このため、大阪公立大学の「大阪国際感染症研究センター」では、大学の総合知を結集し、AIを用いて病原体を迅速に診断する手法や、大阪健康安全基盤研究所との連携による下水から病原体を検出する手法など、感染症に関する様々な研究を進めております。
    さらに、感染症分野における教育研究等の相乗効果の発揮を目指しまして、今般、長崎大学と包括連携協定を締結したところであり、今後、長崎大学と連携した研究や感染症専門人材育成に向けた相互の協力など、両大学の連携を通じて、同センターの取組みを一層推進することとしております。
    大阪府といたしましては、大阪国際感染症研究センターが、幅広い学問領域を活かした研究を推進し、大阪の感染症対策を支える拠点となるよう、しっかりと支援してまいります。


    5.万博に向けた鉄道駅ホームの安全対策

    ・万博の開催も見据え、駅ホームの安全対策に係る取組みについて問う。
    (谷口都市整備部長答弁) 駅ホームの安全対策につきましては、現在、大阪メトロ御堂筋線梅田駅など263のホームで可動式ホーム柵の設置が完了しております。今後、万博開催までに、会場への主要な輸送ルートになります大阪メトロ中央線の全ての駅や、乗り換えの主な駅でありますJR西日本の弁天町駅など、334のホームでの設置をめざし、鉄道事業者・国・地元市とともに取り組んでまいります。
    併せて、これまでも実施しております視覚障がい者への声かけを促す啓発活動に取り組むとともに、鉄道事業者の画像解析技術を用いた事故防止システムなど、実用化された新技術の普及に向け、鉄道事業者等と構成する連絡調整会議などの場を活用し、情報共有を図ってまいります。
    引き続き、万博の来場者を含む全ての利用者が安全に駅ホームを利用できるよう、関係者と連携し、より一層の安全対策に取り組んでまいります。


    6.八尾富田林線の早期完成、大阪柏原線(国道25号バイパス)の実現

    ・都市計画道路八尾富田林線の取組み状況と都市計画道路大阪柏原線の具体化に向けた取組みについて問う。
    (谷口都市整備部長答弁) 都市計画道路八尾富田林線につきましては、これまでに詳細設計や用地測量などを実施するとともに、令和4年度には用地取得に着手したところでございます。
    令和6年1月には、本路線の整備により影響を受ける八尾空港の機能を確保するための、滑走路の改修工事に、また、来年度には、平野川に架かる橋梁工事にそれぞれ着手する予定で、引き続き、八尾市と連携し、事業中区間の早期完成に向け取り組んでまいります。
    次に、都市計画道路大阪柏原線につきましては、昨年度、地元市におきまして、国への要望ルートが一本化されたところでございます。今後は、地元市と連携し、地域課題や整備による効果などを整理するとともに、府も国への要望活動に参画するなど、地域の取組みを後押ししてまいります。


    7.府民の森みずのみ園地等のにぎわいづくりについて

    ・夜間の利用も含め、府民の森の更なるにぎわいづくりを進めてほしいと考えるが、所見を問う。
    (原田環境農林水産部長答弁) 大阪・関西万博の開催を控え、府民やインバウンドを含めた観光客に身近で豊かな自然に親しんでいただくため、都市との近接性を活かし、府民の森のさらなる魅力向上を図ることが重要と認識しています。
    そのため、みずのみ園地を含む7園地では、昨年度から指定管理者と連携し、周辺地域も含めた魅力や情報等を音と映像で提供するスマートフォンアプリを作成するなど、これまでにない府民の森の楽しみ方を提供し、新たな魅力づくりに取り組んでいるところでございます。
    みずのみ園地につきましては、夜景など素晴らしい眺望だけでなく、近隣には園地名の由来ともなりました弘法大師ゆかりの水呑地蔵などの観光スポットもございます。今後、地元自治体等とも連携しながら、こうした歴史文化の資源を活かした新たなイベントの実施等を検討するなど、一層の工夫を重ね、みずのみ園地を含む府民の森全体のにぎわいづくりを進めてまいります。


    8.久宝寺緑地のPFI事業について

    ・今後、久宝寺緑地をどのような公園にしていくのか、所見を問う。
    (谷口都市整備部長答弁) 久宝寺緑地は、その目標像をマネジメントプランの中で、「市街地の貴重なみどりと広大な空間・立地を活かし、防災・健康・地域をテーマとした新たな賑わいを生み出す公園」として位置づけております。
    今回のPFI事業の公募では、この目標像の実現に向け、民間ノウハウを活用したプールの再整備などに加え、現在も利用者に人気のあるマルシェや健康イベントなど、ソフト面での事業の充実を図ることを求めております。
    来年5月には、事業者が選定される予定でありますことから、選定された後、事業者に対しまして、提案内容の着実な実施を求めるなど、久宝寺緑地の目標像の実現に向けて取り組んでまいります。
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