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1 生理の理解促進について
①女性の働きやすい職場環境づくりについて府としての認識と対応を問う。
(商工労働部長答弁)
女性特有の個々の事情に企業として対応していくことは、一人ひとりが能力を発揮できる職場環境づくりに欠かせないものであり、女性活躍はもとより、人材確保の観点からも重要と考えています。
大阪府では、女性をはじめ誰もが安心して職業生活を送れるよう、企業の意識改革に取組んでおり、経営者や人事労務担当者を対象に、育児や介護等との仕事の両立に向けたセミナーの開催などを行っているところです。今後、生理休暇の取得の促進等についても、企業への啓発を行ってまいります。
また、中小企業を個別に訪問し、休暇制度の拡充をはじめ、フレックスタイムやテレワークの導入等、労働環境の改善を支援しており、こうした取組みの中でも、生理休暇制度など、女性の健康面へのサポートの重要性について理解促進に努めてまいります。
引き続き、誰もが働きやすい職場環境づくりに向けて、しっかり取組みを進めてまいります。
②府立高校入試における月経随伴症状のある受験者への対応について問う。
(教育長答弁)
これまで、月経随伴症状のある生徒に対しましては、個別の申請により、学力検査当日において別室受験を認める等、生徒が安心して受験できるよう、配慮を行ってまいりました。
追検査の対象者につきましては、入学者選抜の実施要項におきまして、「学力検査等の当日に出席停止の扱いとなる感染症に罹患しており、当日すべての検査を受験しなかった者」と定めておりますが、過去4年の選抜においてはコロナ禍でもありましたことから、「発熱等の風邪の症状がある者」も対象者に加えたところでございます。
今後、国の通知等を踏まえ、議員お示しの月経随伴症状があり、やむを得ず受験できなかった者も含めて、追検査の対象を拡大する方向で検討してまいります。
③月経随伴症状に対する教職員の理解促進について問う。
(教育長答弁)
各学校におきましては、児童生徒に体調不良がある場合は、無理をせず、自宅で休養するよう指導をしているところであります。
また、月経随伴症状を訴える児童生徒に対しては、児童生徒の発達段階に応じて、健康相談や保健指導を実施したり、必要に応じて産婦人科医への相談や治療につなげたりするなど、各学校において取り組んでいるところでございます。
また、府教育庁では、学校全体が生理についての理解を深めるため、昨年8月に全ての教職員を対象に「生理」をテーマとした「性に関する研修会」を実施したところでございます。
今後も、生理など様々な性に関連する諸課題に対応した研修を企画し、全教職員の理解が進むよう取り組んでまいります。
2 小学校スクールカウンセラーの配置について
・小学校へのスクールカウンセラーの配置が不足している状況について、府としてどう捉えているのかを問う。
(教育長答弁)
ただいま議員お示しの「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の大阪府の結果では、小学校において暴力行為と不登校が急速に増加し、いずれも過去最多の件数となっております。さらに、不登校につきましては、中学、高校においても同様に急激に増加をいたしておりますことから、小学校段階からの対応が必要な喫緊の課題であると考えております。
対応にあたりましては、不登校等の要因を見極めることが必要となりますが、学力や家庭の状況、人間関係など様々な要因が関連していることも多く、スクールカウンセラーが丁寧に話を聞き取ることが非常に重要と考えております。
またスクールカウンセラーは、個別の相談対応だけではなく、子どもたちの状況を分析し、支援の進め方について教職員に助言を行うなど「チーム学校」の一員としても活動をいたしております。
現在、小学校児童や保護者からの相談依頼が大きく増加し、予約を取れない状況があるとの声を、市町村教育委員会から聞いております。
今後、市町村や学校の状況をより詳細に把握し、効果的なスクールカウンセラーの活用について、検討してまいります。
3 痴漢対策について
①大阪府警察における痴漢対策の現状及び痴漢の罰則強化の考えについて問う。
(警察本部長答弁)
痴漢は、重大なかつ個人の尊厳を踏みにじる行為であり、断じて許すことはできない犯罪であると認識しております。
痴漢対策の現状につきましては、まず列車等において、私服警察官による警戒のほか、鉄道事業者と連携したちかん追放キャンペーン等を実施しております。
また、路上等においては、発生実態に応じた警戒検挙活動のほか、声掛けやつきまとい等、必ずしも犯罪に至らない事案についても、行為者への指導・警告を行う「先制・予防的活動」を推進しております。
さらに、大阪府警察の防犯アプリである「安まちアプリ」には「痴漢撃退」機能を盛り込み、その普及促進を図っておりますほか、被害の多い若年層を念頭に、大阪府内の大学と連携した被害防止教室や、ファッションショー等のイベントを活用した効果的な広報啓発等を実施いたしております。
痴漢に対する罰則の在り方につきましては、痴漢事件の発生状況や態様、他府県条例との均衡、世論の動向等様々な状況を踏まえて考慮する必要があると考えておりまして、大阪府警察といたしましては、引き続き、これらの状況をしっかりと注視してまいります。
②痴漢は絶対に許されないという社会づくりの強化に向けて、部局横断的に取り組むことが必要と考えるが、所見を問う。
(知事答弁)
痴漢は個人の尊厳を踏みにじるものであり、重大な性犯罪の一つでもあることから、断じて許すことはできない行為だと認識しております。
そこで、府においては、「若年層の性暴力被害予防月間」等を通じた広報啓発や、性被害者の相談・支援ネットワークの構築、さらに各相談窓口の周知、痴漢等の罪で実刑を受けていない者を対象とした無料カウンセリング等を実施をしています。
また、学校では、子どもたちが自らを守るための「生命(いのち)の安全教育」など、部局横断的に取組みを進めているところです。
今後とも、痴漢も含めた性犯罪の撲滅に向けて、警察本部との連携を図りながら、全庁挙げてさらに取り組んでいきます。
4 浸水被害に伴う三島地域の広域避難について
・淀川の堤防が決壊した場合に特に甚大な被害を受ける摂津市の避難先の確保に向けた検討状況と今後の対応について問う。
(危機管理監)
摂津市におきましては、淀川の堤防が決壊した場合、市域の多くが長期間浸水するため、市域外への広域避難が必要となります。このため、本府が中心となり、国や吹田市をはじめ三島地域の関係市町村で構成するワーキンググループにおきまして、摂津市の広域避難について検討を進めております。
現在、広域避難先の一つとして万博記念公園の駐車場を利用できるよう、万博記念公園関係者と避難受け入れにあたってのオペレーションを含め調整を進めており、受け入れ協力に関しまして、概ねご理解をいただいているところでございます。
引き続き、摂津市と連携し、大学をはじめ公共施設はもとより、民間施設も対象に避難先の確保に向け、取り組みを進めてまいります。
5 万博記念公園駅前周辺地区活性化事業について
・交通環境整備をはじめ、万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の進め方について問う。
(府民文化部長答弁)
本事業を実現いたしますためには、地域のご理解、ご協力が得られるよう、地域住民の声をしっかりとお聴きしながら、丁寧に進めていくことが、非常に重要と認識しております。
交通環境整備につきましては、地元自治会のご理解のもと、事業予定者と連携して実施しております、周辺道路の交通量調査を基に、アリーナ開業後の交通量の変化を予測・分析し、効果的な交通環境整備について検討を深めているところでございます。
また、本事業実施に必要となる環境アセスメントにつきましても、環境取組内容など地元市と具体的な協議を開始するなど鋭意取り組んでいるところであり、今後、住民の皆様の意見もしっかりとお聴きしてまいります。
今後とも、基本協定に基づき、地域の方々のご理解とご協力が得られますよう、事業予定者とさらに連携し、大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくりを目指し、全力を尽くしてまいります。