議会報告

  • 山下浩昭議員
    平成30年2月議会 討論(山下浩昭議員)要旨(平成30年3月23日)
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    公明党大阪府議会議員団の山下浩昭でございます。

    会派を代表して、今次定例会に提出されております議案の採決にあたり、我が会派の見解を申し述べます。

    はじめに、第1号議案「平成30年度大阪府一般会計予算の件」のうち、「日本万国博覧会推進事業」について、
    先日、BIE調査団の現地調査が行われ、開催計画の説明に加え、地元の熱い思いも感じていただき、概ね高評価であったとお聞きしておりますが、誘致競争は、これからの8ケ月が正念場です。今後のBIE総会では、加盟国の心に響く内容、日本の開催計画が最も素晴らしく魅力のあるものだと理解していただき、日本への投票に結び付くようプレゼンテーションを行うなど、誘致実現に向けた取り組みをさらに強力に推進してください。

    次に、「重粒子線がん治療患者支援事業費」について、
    かねてから、我が会派が提案してまいりました最先端のがん治療法である重粒子線がん治療に対する利子補給制度の創設は、がん患者やご家族にとっての一助となり、評価しているところです。
    しかしながら、この重粒子線がん治療に要する治療費の自己負担は350万円と高額であることから、さらなるがん患者への支援策の充実は不可欠だと考えます。他県においては利子補給と併せて、助成制度を実施しているところもあります。
    がん対策日本一をめざす大阪府において、せめて、大阪に住む子どもたちには、費用を心配せずに治療ができるようにするなど、さらなる支援制度の創設を前向きに検討していただくよう求めておきます。

    次に、「国民健康保険制度改革」について、
    平成30年度からの新たな国民健康保険制度の施行まで、残りあとわずかとなりました。
    これまで、我が会派は国保の制度改革について、今後の制度運営の在り方など、様々な点を指摘してまいりました。
    府独自のインセンティブの仕組みである、健康づくり・医療費適正化の取り組みなど、着実に進めていただくよう求めます。
    また、制度改革に伴い保険料が上がる方に対する激変緩和措置については、府と市町村間が協議を行う中で、府は適切な指導・助言を行い実効ある計画を作り上げることができるよう万全の準備を併せて求めておきます。

    次に、「子どもの貧困対策」について、
    我が会派は、子どもの貧困問題は、大阪府政の最優先課題と考えています。
    府の調査において明らかになった、子どもが孤立している状況や、ひとり親世帯とりわけ母子世帯の厳しい状況、困窮世帯ほど子どもの学習環境が整っていないといった点は深刻な状況であり、早急に対策を講じる必要があります。
    府では、子どもたちの孤立した状況を改善するため、日本全国で広がっている「子ども食堂」について、子ども食堂の開設や運営継続に係る相談、広域調整が行える総合窓口を設置するなどの支援に取り組むとのことですが、その他、ひとり親家庭への就労支援など、施策を総動員して、子どもの貧困対策に取り組んでください。
    大阪の全ての子どもが、家庭の経済的事情にかかわらず、同じスタートラインに立って、輝く未来に向かって歩むことができるよう、全力で取り組んでいただくよう、強く求めておきます。

    次に、「児童虐待対策」について、
    これまでも我が会派では、幾度となく児童虐待対策の充実・強化の重要性を申し上げてまいりましたが、痛ましい事案が後をたちません。
    これまでの虐待事案では、検証結果報告書がまとめられていますが、ほぼ全ての報告書において、子どもを取り巻く全ての関係機関、関係者間での連携不足から生じた情報共有の欠落が、共通している課題として示されています。
    検証結果報告書に示された今後の対応に活かす仕組みをさらに充実していただき、二度と不幸な事案が生じないよう、児童虐待対策を強力に進めていただくよう求めておきます。

    最後に、第157号議案「平成30年度大阪府一般会計補正予算(第1号)の件」について、
    我が会派が、誘致を推進してまいりました、G20サミット首脳会議の開催都市に大阪が選ばれたことは大変喜ばしいことであり、誘致実現にご尽力された関係各位には敬意を表します。
    しかしながら、開催時期は2019年6月から11月の間での2日間の予定であり、開催まで残された時間は限られています。これからが、本番です。国、経済界、関係自治体等と密に連携を図り、万全の体制を整え、会議の成功を確たるものとするとともに、府民にも大阪で開催する意義をご理解いただく取り組みについても求めておきます。

    以上、様々申し上げましたが、今議会で採決される諸議案については全て賛成であることを表明し、我が会派の討論とさせていただきます。

    さて、ここで一言申し上げます。
    まず、向井教育長におかれましては、昭和56年に大阪府へ奉職以来、36年の長きにわたり、行政の第一線でご尽力されてこられました。
    特に、平成27年4月からは、教育行政のトップである教育長の職に就かれ、すべての子どもの学びを支援することを基本に、その重責を全うされました。
    また、岩田総務部長におかれましては、昭和55年に大阪府へ奉職され、37年の長きにわたり、行政の第一線でご活躍されてこられました。
    府政情報室長や監査委員事務局長などの重責を果たされ、平成27年4月からは、行政組織を取りまとめられる総務部長の職に就かれ、大阪府庁全体の発展にご尽力されました。
    お二方には、この場をお借りし、心から感謝申し上げます。
    今後ともこれまで同様、ご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
    長い間、本当にありがとうございました。

    以上で終わらせていだだきます。
    ご清聴ありがとうございました。

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