議会報告

  • 内海久子議員
    令和4年5月議会 一般質問(内海 久子議員)要旨(令和4年5月30日)
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    1 流産・死産などによる深い悲しみを抱える方への支援について

    ①流産・死産等で子を亡くされた家族への支援について問う。
    (健康医療部長答弁) 流産・死産等をご経験された方への支援にあたっては、母子保健、医療などの現場において当事者の方々に寄り添った対応ができる人材の育成が重要と認識しています。
    そのため、今年度は、グリーフケアに係る人材育成の充実を目的に、おおさか不妊専門相談センターにおいて、医療スタッフなどを対象として、基礎知識やスキルを習得する研修動画を配信するとともに、お示しの手引きを活用した研修を通じて、市町村職員の相談対応力の向上に取り組んでいきます。


    ②当事者が孤立しないような情報発信等について問う。
    (健康医療部長答弁) 流産・死産等をご経験された方の様々な悩みに丁寧に対応するためには、自助グループとの連携が重要となります。そこで今年度は、おおさか不妊専門相談センターにおいて、これまでの相談対応に加え、新たに、流産・死産や出産後まもなくお子さんを亡くされた方を対象にピアサポートグループ「にじいろプレイス」を月1回開催するなど、支援体制を充実します。
    併せて、これらの取組みについてわかりやすくお伝えできるよう、府のホームページに流産・死産等に関する支援内容をまとめたページを新たに作成し、周知を図っていきます。
    さらに、関係機関のネットワーク会議で、当事者団体のニーズや活動状況を共有するとともに、当事者に身近な市町村・医療機関等を通じて、支援を必要とする方に情報が行き渡るよう、引き続き関係機関とも連携していきます。


    2 1型糖尿病幼児等の医療的ケア児の支援について

    ①1型糖尿病幼児等の医療的ケア児の支援について問う。
    (福祉部長答弁) 1型糖尿病の園児を含む医療的ケア児を支援するため、保育所等への看護師の配置や保育所職員等の理解を深めることは重要と認識しております。
    保育所等における医療的ケア児の受入れにつきましては、国の補助制度を活用し、保育所には看護師の配置の他、研修受講にかかる経費を支援し、市町村には、ガイドラインの策定や検討会の設置などにかかる経費を支援しております。
    また、保育所等における医療的ケア児及びその家族への理解を促進し、適切な支援が図られるよう、国のガイドラインや好事例を周知いたしますとともに、今年3月には、本府が保育士等への研修を実施し、その研修動画を保育現場の職員が閲覧できるよう公開しているところでございます。
    引き続き、医療的ケア児が健やかに成長できる環境整備に取り組んでまいります。


    (教育長答弁) 本府では、医療的ケア児をはじめ障がいのある園児に対する支援が図られますよう、私立幼稚園が看護師を含む教職員を加配する場合に補助を行っております。
    一方、令和4年度から新たに、学校法人立幼稚園の医療的ケアを行う看護職員の配置に対して国の直接補助制度が創設され、各園におきましては、両制度のうち補助額の多い制度を選択することが可能となっております。
    しかしながら、これらの制度につきましては、十分に理解されていない園も見受けられますことから、制度の活用により医療的ケア児の支援につながるよう園に対しまして、丁寧に周知をいたしますとともに、国に対しまして、園が使いやすい制度となりますように、補助率の引き上げなど財政措置の充実を要望してまいります。
    また、医療的ケア児への支援方法等に関し不安を抱える私立幼稚園の教職員に対しても、府立支援学校がセンター的機能を発揮し、相談や助言などを行っております。
    今後、医療的ケア児に対する理解を一層深められますように、関係部局と連携して研修を行いますとともに、支援につながる相談窓口を積極的に案内するなど、1型糖尿病の園児も含め、医療的ケア児に対する支援が充実されますように取り組んでまいります。


    ②保育所等に看護師を配置するしくみづくりについて問う。
    (知事答弁) 私立幼稚園や保育所等において、1型糖尿病の園児を含む医療的ケア児を適切に支援する上で、看護師の配置を進めることは重要だと認識しています。
    こうしたことから、府として、私立幼稚園や市町村を通じ保育所等に入所を希望する医療的ケア児の状況把握に努めるとともに、医療的ケア児の受入促進のための施設等への働きかけも行っていきます。
    また、関係機関の協力も求めながら、私立幼稚園や保育所等の現場へ看護師配置の促進が図られるように取り組んでいきます。


    3 働く世代からのフレイル予防について

    ・働く世代からのフレイル予防について問う。
    (健康医療部長答弁) 働く世代からのフレイル予防については、これまで国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と連携し、府民のフレイル実態調査を行うとともに、予防プログラムの開発やリーフレット・動画を活用した認知度向上に向けた啓発を行ってきました。
    また、フレイル予防に重要とされる「運動」「栄養」「口腔」「つながり」の4要素を確認するチェックツールを作成し、市町村における特定健診や健康イベントへのフレイルチェックの導入を促し、府域全体への展開を図るとともに、今年度は、企業との連携により従業員を対象としたモデル実施を行うこととしています。
    今後は、大阪公立大学とも連携して、これまで収集したデータを分析し、働く世代における課題を把握することで、新たな施策の展開につなげるとともに、民間企業等との連携や府の健康アプリ・アスマイルの活用を通じて、さらなる認知度向上を図り、働く世代からのフレイル予防に努めていきます。


    4 女性の視点からの防災について

    ①防災会議における女性委員の登用について問う。
    (危機管理監答弁) 大阪府の防災会議への女性委員の登用につきましては、昨年4月、学識経験者等から任命します「8号委員」に、新たに2名の女性委員に就任いただいたところです。
    「8号委員」以外の委員につきましては、災害対策に重要な役割を果たす行政機関の長や関係機関の長等、大半があらかじめ指定されました職から、性別に関わらず任命することとなっています。
    今後、地域防災計画の修正等におきまして、女性の視点に立った対策が、より反映されますよう、「8号委員」での女性のさらなる登用に向けて取り組んでまいります。


    ②防災における女性リーダーの育成について問う。
    (危機管理監答弁) 防災対策は、行政とあいまって、地域の住民自らが取り組むことが重要であり、その際には、男女双方の視点に立つことが必要と認識しております。
    これまで、府内8か所におきまして、女性や子どもの視点からのメニュー等を盛り込んだ「自主防災組織リーダー育成研修」や、産学官で構成します「OSAKA女性活躍推進会議」と連携しました女性の視点での防災セミナーやワークショップなどを毎年実施してきたところでございます。
    今後は、「自主防災組織リーダー育成研修」におきまして、女性リーダーの必要性や組織の活性化に関するワークショップを実施するとともに、新たに関係部局と連携しまして、女性リーダーの人材育成に繋がるような研修を行うことなどによりまして、女性の視点を取り入れました、地域で活躍していただける防災リーダーの育成に取組んでまいります。


    5 JR学研都市線の高架化について

    ・JR学研都市線(住道駅~忍ケ丘駅間)の高架化について問う。
    (都市整備部長答弁) 連続立体交差事業は、踏切除却による交通渋滞や踏切事故の解消のほか、市街地の一体的なまちづくりに大きく寄与する事業であることから、先ずは地域のまちづくりを担う地元市が主体となって、事業着手に必要な事業規模・手法、費用対効果やまちづくりの具体化などの検討を行うこととしております。
    お尋ねのJR学研都市線の高架化につきましては、これまでの検討に加えて、昨年度、大東市と四條畷市が、事業規模の比較検討や、周辺の土地の利用状況などの現地調査を実施しており、今年度はそれらの結果を踏まえ、高架化の施工方法などの調査を実施する予定でございます。
    府としても、引き続き、国の制度や他の事例を紹介するなど、勉強会の場を通じて、市の取組を支援してまいります。


    6 芥川城・飯盛城跡の保存活用及び情報発信等について

    ①芥川城跡の国史跡指定に向けての取組みについて問う。
    (教育長答弁) 芥川城跡につきましては、今年2月に史跡指定に関する文部科学大臣への意見具申書を高槻市が提出し、今後、国におきまして文化審議会での答申が得られれば、史跡に指定されることとなっております。例年6月または11月に答申が出されておりまして、現在、国に情報収集を行っているところでございます。
    国史跡に指定された飯盛城跡の今後の取組みにつきましては、保存、活用の考え方や具体的な取組内容を示します「保存活用計画」を、四條畷市・大東市が令和5年度末までに策定すると伺っております。また芥川城跡につきましても、国史跡の指定後、高槻市が保存活用計画の策定準備を始めるとの意向を伺っております。
    府としては、これらの保存活用計画を策定する際に、有識者の指導をいただく委員会の設立等についての助言、会議へのオブザーバーとしての参画などを行いますとともに、国庫補助金獲得のための国との調整等、積極的に支援を行ってまいります。


    ②飯盛城跡等の歴史遺産の魅力発信について問う。
    (府民文化部長答弁) 府内各地に存在いたします「歴史」「自然」といった多様な地域資源につきましては、その魅力を多くの方に知っていただき、地域の活性化につなげていくことが重要であると認識しています。
    このため、府では、約1,300件の地域資源を登録いたしまして、大阪の魅力を内外に発信いたします「大阪ミュージアム」事業を推進しており、その中で飯盛城跡につきましても、ホームページやSNS等で情報発信を行いますとともに、ARやVRにより当時の飯盛城を再現する大東市の取組みに対しましても補助を行う等、その魅力向上を図っているところでございます。
    さらに、議員お示しのように、飯盛城跡は芥川城跡とともに三好長慶と関わりが深いことから「歴史上の人物ゆかりの地」としてホームページで紹介しており、引き続き、国史跡指定の機会や地域の機運の高まり等を捉え、関係市とも連携して魅力を発信してまいります。
    今後とも、府内各地の歴史遺産の魅力を多くの方に知っていただき、地域の活性化につなげられるよう、市町村や近隣府県とも連携しつつ、様々な機会を捉えて、効果的な情報発信にしっかりと取り組んでまいります。
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